19.組織・集団と個人の健康問題の考え方

りんご と りんご箱(組織・集団と個人)

30ヶのりんごが入った箱がある。その中の1ヶが腐食し始めた、その1ヶだけ取り除き、他の29ヶは見た目には変化がなく良好な状態なので、そのままにしておいた。するとまもなく2つ目のりんごが変色をし始めた、しばらくして3ヶ目の腐食が始まった。最初の悪いものを取り除いたのだから問題はないはず。なのに何故次々と腐食が始まったのか? 箱の管理状態、保存条件は変わらない。保管温度・箱の中のガス濃度・りんご同士の間隔は?
最初の1ヶが腐食した時、この1ヶだけが問題で、他の29ヶはすべてパーフェクトな状態であったのだろうか?それぞれ状態にバラツキがあったのでは?
状態が非常に悪いが見た目は変わらないりんご、見た目も状態も非常によい状態のりんご、の間に、29ヶは、それぞれの状態でバラツイテいた。
腐食したりんごにごく近い状態にあったりんごに気付かずに、見た目は良好なので、箱の温度を考えたり、置く場所を考えたり、置き方を考えたり、風通しを考えたり、湿気を考えたり等しないままにしてしまったために、次々とりんごに問題が発生した。
1つのりんごに問題が発生した時、箱全体にも注意・関心が向き、各種の対策を講じれば、他のりんごの腐食をかなりの程度防ぐことが出来たはずである。

  上記のことから、家庭・学校(全体・クラス)・企業組織(工場・支店・事業部・部門etc)・役所・各種集団etcを「箱」として考えよう。
りんごを組織集団の[構成メンバー]と考えると、問題者個人もさることながら集団全体(組織・集団健康度)を対象にした方策が絶対に必要なことが分るであろう。
メンタルの側面でここが決定的に欠けていたために成果が出ていない。

企業・学校・役所etc

1人の不調者の発生はその人の固有の問題と考え、その問題者だけに対応するのが一般的だが、それだけで良いのだろうか?更に、当事者が回復して元の職場に復帰する。しばらくして再発する。本人が弱いからだと決め付けてしまう。それでよいのか?それは本当か?
個人の問題ではなくその人が所属する集団全体(クラス・工場etc)のあり方に問題があることを理解し、全員を対象にして行動することがポイント。管理職研修などでお茶を濁してはならない。身体の健康管理は全員が対象であるのと比較して考える必要がある。体の健康管理は管理職研修で済ましているか?  このアンバランスをよくよく考える必要がある。